猫の育て方

猫はどこから来たの?歴史をたどれば人との関係性が見えてくる

招き猫

更新日:2月27日

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飼い主さんにとって愛猫はかけがえのない存在ですよね。

みなさんが猫ちゃんを飼うようになったきっかけは様々あると思いますが、そもそもなぜ人に飼われるようになったのか疑問に思ったことはありませんか?

歴史をたどれば、いつ頃から猫ちゃんと人が関わってきたのか見えてきます。

今回は、猫ちゃんのルーツや人に飼われるようになった理由、日本との関係性や日本猫の特徴について紹介しています。

歴史を知って、猫ちゃんとの関係をより深めてくださいね。

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猫の歴史からルーツを探る

小型捕食者の祖先はミアキス

歴史をさかのぼるとワンちゃん、猫ちゃんを含む小型捕食者の祖先は、約6,500万年前~4,800万年前に生きていた「ミアキス」だと言われています。

ミアキス

体の大きさは約30cmほどで、ほっそりとしていて、短い脚と長いしっぽが特徴です。

ヨーロッパから北米の森林にいて、鳥類や爬虫類などを食べていたと言われています。

その後ミアキスは、森林に残るものと草原にすみかをうつすものに分かれていきます。

森林に残ったものが、猫ちゃんの祖先となるのです。

ネコ科の祖先はプセウダエルルス

世界中にいる猫ちゃんの祖先は、「プセウダエルルス」と言われています。

Pseudaelurus

約800万年前~2,000万年前にヨーロッパ、アジア、北アメリカに生息していました。

体が細く、木登りが得意だったと言われています。

ここからどんどんヒョウやチーターなどのネコ科の系統が分かれていくのです。

飼い猫の祖先はリビアヤマネコ

ネコ科の動物の中で最も体が小さいのが、約340万年前に分岐した「イエネコ」や「ヤマネコ」などが属しているネコ系です。

ヤマネコとイエネコは同じ種ですが、ヤマネコは野性の猫ちゃん、イエネコは人間の生活圏で暮らす猫ちゃんを指しています。

その野性のヤマネコから約17万年前に細分化していった「リビアヤマネコ」がイエネコの祖先です。

イエネコには現在の飼い猫も含まれているため、今飼っている愛猫のルーツは「リビアヤマネコ」ということになります。

リビアヤマネコ

リビアヤマネコは、脚が長く、耳が少し大きめです。

約1万年前に、現在のトルコ付近で暮らしていたリビアヤマネコが、少し南の土地が肥えている大地に移動し、エジプトなどで人に飼われるようになったと言われています。

猫ちゃんの歴史は長いですね。

なぜ猫は人に飼われるようになったの?

元々野性の猫ちゃんが、なぜ人の生活圏で暮らすようになったのか疑問に思いますよね。

それは歴史の変化や猫ちゃんの性格が関係しています。

人懐っこい性格

猫 シルエット

では、なぜ数いるヤマネコの中から「リビアヤマネコ」が人に飼われるようになったのでしょうか?

それは、元々肥えている大地に住んでいたということもありますが、リビアヤマネコが本来から持っている穏やかな性格も関係しています。

他のヤマネコはとても警戒心が強いものが多く、子猫のうちから接しても、手なづけるのは難しかったようです。

リビアヤマネコは野性的な性格に加えて、人懐っこい一面も持ち合わせているから、人に飼われるようになったんですね。

農耕生活のはじまり

稲

猫ちゃんがいつ頃から人と暮らすようになったのかははっきりしていませんが、約9,500年前~4,000年前だと言われています。

人は元々狩猟者であり、猫ちゃんとは同じ獲物を争う敵同士でした。

しかし、穀物などを育てる農耕生活をはじめたことで、両者の関係に変化が起こります。

畑や穀物倉庫にネズミや野ウサギが現れるようになり、その害獣を狙って猫ちゃんが近くに住み着くようになったのです。

猫ちゃんは肉食なので穀物を食べませんし、畑や倉庫を荒らすネズミなどの害獣も捕まえてくれるので、だんだん人に可愛がられるようになりました。

また、古代のエジプトでは、猫ちゃんは神聖な生き物とされ、命を奪うことを禁止されていたそうです。

人の生活スタイルの変化が、猫ちゃんとのウィン・ウィンの関係を作り出したんですね。

歴史からみる日本と猫との関わり

古代エジプトでは、猫ちゃんを国外へ持ち出すことは禁止されていました。

しかし、貿易を行う商人によって持ち出され、インドや中国などにもまたたくまに広がっていったのです。

猫が初めてやって来たと言われる飛鳥~奈良時代

船

はっきりとはわかっていませんが、日本へは約1400年前に中国を経由して来たと言われています。

飛鳥時代(592年~710年)にいたと言われている理由は2つあり、1つ目は680年ごろの天武天皇の時代に唐(現代の中国)から仏教の書物が輸入されていたからです。

唐から書物を船で運んでいるときにネズミに食べられてしまわないように、猫ちゃんがいたのではないかと推測されているのです。

2つ目は、説話集である『日本現報善悪霊異記(にほんげんほうぜんあくりょういき)』に705年「禰古(ねこ)」という言葉が登場していたことです。

現在の猫ちゃんと関係があるのかはわかっていませんが、飛鳥時代の後期には「禰古(ねこ)」がいたのではないかと言われています。

多くの書物に猫が登場する平安時代

平安 女性

飼われている猫ちゃんに関する内容が確認できるのは、天皇の日記である『宇多天皇御記』です。

宇多天皇が800年代に唐から渡ってきた光孝天皇の黒猫を譲り受けたという記録が残っているのです。

黒猫が音を立てずに歩いている様子などが書かれているようです。

その後、『枕草子』や『源氏物語』にも猫ちゃんが登場していて、貴族の間でも可愛がられていたことがわかっています。

猫の姿が変化する江戸時代

猫 夜

猫ちゃんは武家やお寺にも広まってはいましたが、まだまだ貴重な存在でした。

江戸時代(1603年~1868年)には、養蚕農家にネズミを退治するお守りとして猫ちゃんの絵を書いて売る人もいたようです。

そんなネズミが天敵だった養蚕農家の縁起物が「招き猫」です。

現在は商売繁盛の縁起物として知られていますが、招き猫の由来については諸説あるようです。

手招きしていた猫ちゃんのおかげで災いを逃れた、猫ちゃんがお金を持ってきてくれたなどの言い伝えがあります。

また、鎌倉時代から江戸時代にかけて、猫ちゃんは「妖怪」としても知られるようになります。

しっぽが2つに分かれた「猫又(猫股)」が有名になり、山の中に住んでいるものと年老いた猫ちゃんが化けたものの両方が一般的に知られていました。

人の言葉を話したり、2本足で歩いたり、人を殺してしまったりすると恐れられていたのです。

さらにしっぽが長い猫ちゃんが、猫又になるとも信じられていたため、だんだんしっぽの短い猫ちゃんが好まれるようになっていったようです。

猫ちゃんは良くも悪くも神秘的な存在だったんですね。

海外でも人気な日本猫の特徴

様々な歴史を経て、現在では身近な存在になっている猫ちゃん。

ここでは、日本発祥である日本猫(和猫)について紹介したいと思います。

日本猫は種類が豊富

ジャパニーズボブテイル

                            引用元:みんなの猫図鑑

日本猫の特徴は、丸顔が多い、毛が短め、色の種類が多いなどがあります。

性格は頭が良く穏やかで、他人には少し神経質な一面もあります。

純血の日本猫はほとんど存在しないと言われていますが、ボンボンとしたしっぽの「ジャパニーズボブテイル」は、海外からの人気も集めています。

毛柄で性格がわかる!?日本猫の種類

日本猫にはたくさんの種類の毛柄がいます。

猫ちゃんの毛柄は20種類以上の遺伝子が絡み合っているのですが、その遺伝子の出身地や環境の影響が性格として出てくるので、毛柄で性格がわかるかもしれないと言われているんですよ。

猫

あまり目立たず敵に狙われにくいので、フレンドリーな猫ちゃんが多いです。

怖いもの知らずな一面もあります。

白猫

自然界ではひときわ目立ってしまうため、注意深く神経質な猫ちゃんが多いです。

白猫の白い毛を作る遺伝子は強く、子供も白猫が生まれやすい傾向があります。

キジトラ

キジトラ

飼い猫の祖先と呼ばれる「リビアヤマネコ」に遺伝子がとても似ています。

野性的ですが、慣れると人懐っこい一面もあります。

サバトラ

サバトラ

キジトラと似ていますが、キジトラより全体的に白っぽい毛です。

慎重で人見知りな性格と明るくて友好的な性格に分かれます。

ミケ

ミケ

気まぐれで独立心が強い傾向があります。

メスの猫ちゃんがほとんどです。

サビ

サビ

ミケと同じくメスの猫ちゃんが大半です。

頭が良く、甘え下手な一面もあります。

茶トラ

茶トラ

ミケ猫やサビ猫とは反対に、オスの猫ちゃんがほとんどです。

活発で天真爛漫な猫ちゃんが多いです。

茶ブチ・黒ブチ

黒ブチ

全体的に白く、茶色や黒い毛がところどころに入っています。

おっとりしていてフレンドリーな猫ちゃんが多いです。

日本猫との出会い方

猫 二匹

日本猫を飼ってみたいという方のために、どこに行ったら出会えるのか紹介したいと思います。

日本猫は、ペットショップに行っても会うことはできません。

知人から譲ってもらったり、保健所や里親制度を利用したり、野良猫を保護したりすることで飼うことができます。

また、正当な日本猫を守る活動をしている「日本猫保存会」や「ジャパニーズボブテイル」を取り扱っているアメリカなどのブリーダーに問い合わせてみると良いでしょう。

日本猫は繊細な所があるので、環境の変化がストレスになります。

新しい環境に連れてきたときは、慣れるまではそっとしておきましょう。

最初は難しいですが、猫ちゃんが甘えたそうなときは構ってあげて、離れたそうなときは距離をとってくださいね。

人と猫が共存してきた歴史

人 猫

今までの内容をまとめると

  • 現代よく見かける猫ちゃんのルーツはリビアヤマネコ
  • 人と猫ちゃんの密接な歴史の始まりは、人が農耕生活を開始したから
  • 日本の歴史からみる猫ちゃんは、ネズミ駆除、愛玩、守り神、妖怪など様々な顔がある
  • 日本猫は毛色が様々いる

です。

猫ちゃんが人間の生活圏内で暮らすようになったのは、お互いに共存する関係性があったからなんですね。

現在の猫ちゃんはさらに人と深く関わっています。

一般社団法人ペットフード協会の2018年調査によると、日本(20~79歳の世帯対象)で現在猫ちゃんは964万9千頭飼われているのです。

また、猫ちゃんを飼っている理由の第1位は、生活に癒やしが欲しかったからだという調査結果もあります。

愛猫に安らぎと癒やしを与えてもらいながら、猫ちゃんが元気で健康に生活できるようサポートしてくださいね。

いつまでも愛猫と幸せに暮らしていけるよう願っています♪

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