猫の育て方

猫の視力ってどのくらい?悪くなるの?人間とは見え方が異なる猫の世界

猫 目

更新日:3月4日

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愛猫が何やら遠くを見つめている…

一体何が見えているんだろうと疑問に思ったことはありませんか?

猫ちゃんは、視力が良いのか悪いのか気になることもあると思います。

猫ちゃんが見えている世界は、人とは少し違っているんです。

そこで今回は人間と猫ちゃんの見え方の違いについて書いていこうと思います。

猫ちゃんの目の色や視力が悪くなってしまう病気についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

これを読めば、猫ちゃんの視点が想像できるので、もっと愛猫と遊ぶのが楽しくなりますよ♪

素早く動くものと暗闇が得意!猫が見えやすいもの

まずは猫ちゃんが見えやすい、得意なことについて紹介しようと思います。

ちなみに猫ちゃんは生後7~10日で目が開き始め、15~25日ほどで何かを追いかけたり、母親を探したりするようになるそうです。

人間の4倍ある動体視力

猫 遊ぶ

猫ちゃんといえば動体視力の良さが有名ですよね。

人間の4倍あると言われ、30m先の動きでもわかるようです。

虫やネズミなどが1秒間に25~60度動いているときに、最大限の力を発揮するんだとか。

お得意の動体視力があるので、飼い主さんが素早く猫じゃらしを降ったとしても見失うことはないのです。

また、猫ちゃんは人間より1秒間に取り込むことのできるスナップ数が多いため、テレビや蛍光灯の光がカクカクとした動きに見えるようです。

人が見ているテレビは1秒間に30枚の静止画を合わせているのですが、猫ちゃんが人と同じような見え方になるには1秒間に40枚の静止画が必要だと言われています。

猫ちゃんがテレビに向かって猫パンチをする理由は、テレビの動きがおもしろいからかもしれませんね。

暗闇でもよく見える

猫 暗闇

猫ちゃんは暗闇でもスタスタ歩いていますよね。

暗闇では人間の約6倍見えると言われています。

それは、猫ちゃんの網膜の裏には「タペタム(輝板)」という薄い膜があり、周りに少しの光があれば、自分の目の力で光を増やすことができるからです。

暗闇で猫ちゃんの目が光って見えるのは、タペタムが光を反射しているからです。

入ってきた光を反射することで、約4割ほど明るくして網膜に感じさせているのです。

よく晴れている昼間などに猫ちゃんの黒目が細くなるのは、瞳孔をできるだけ小さくして網膜を保護しているからなんですよ。

ちなみに、暗闇では黒目が大きくなります。

また、暗闇でもよく見える理由には網膜の上にある「杆状体細胞(かんじょうたいさいぼう)」の多さも関係しています。

この細胞は白と黒が理解できる、暗い所で力を発揮する細胞で、1mm四方の細胞の量を比べてみると猫ちゃんは人の約3倍もあるんです。

猫ちゃんはタペタムと杆状体細胞のおかげで、暗闇でも対象物をはっきりと見ることができるのです。

フラッシュはダメ!
女の人 ダメ
猫ちゃんは、人より光を取り込む能力が優秀なので、フラッシュで目を痛めてしまう可能性があります。
写真を撮るときはフラッシュを使わないようにしてくださいね。

視力は人間より低い!猫が見えにくいもの

次は猫ちゃんの人間より苦手なこと、見えにくいものについて紹介していきます。

視力自体は低め

猫 首かしげる

猫ちゃんの視力自体は0.1~0.2程度だと言われています。

タペタムと杆状体細胞、角膜や水晶体などが良すぎるため、逆に画像がぼやけてしまうのです。

全体的にぼんやりとした雰囲気で見ているので、6メートル先まで近づかないとはっきりとは見えないようです。

猫ちゃんが時々首をかしげるようなしぐさを見せるときは、見えにくいものを角度を変えてみようとしているからだそうです。

距離感の把握は得意!
猫ちゃんの視力は低いですが、その分耳や鼻、ヒゲなどをフル活用しています。
嗅覚や聴覚は人よりも優れているので、距離や立体的な空間の把握は得意なんですよ。

動きが遅いもの

猫 疑問

猫ちゃんは動体視力が抜群なだけに動きがゆっくりなものが苦手です。

逆に止まっていると勘違いしてしまうと言われています。

素早く動いているものには反応できるものの、動いていなければ反応できないのです。

赤い色はわからない

毛糸

網膜には色を認識する錐状体細胞があり、それが組み合わさることで色の違いがわかるようになっています。

人は光の3原色と呼ばれる赤、緑、青を認識することができますが、猫ちゃんは「赤」色に反応する錐状体細胞はありません。

はっきりとはわかりませんが、赤色は灰色や黒、ピンクや茶色、グリーンなどに見えているのではないかと言われています。

猫ちゃんの世界は不思議ですね。

猫ちゃんの視力が意外と低いことがわかったと思います。

次は視力が低下することがあるのか、その原因や予防方法について説明していきますね。

病気で猫の視力は低下する!

猫 病気

まずは、飼い主さんが愛猫の異変に気づくことが大切です。

視力が悪くなっているかもしれない猫ちゃんのサインをいくつか紹介しますね。

見えてないかも!猫ちゃんの行動
  • 高いところから降りられなくなった
  • 何かにぶつかったり、ジャンプを失敗することが増えた
  • 何かを探してよく鳴くようになった
  • 撫でたときに驚くようになった
  • 瞳孔が開いたままになっていることが多い
  • よく目を細めたりこすったりしていている

何か気になることがあれば、獣医さんに相談してみてくださいね!

猫ちゃんの視力は老化や外傷で悪くなることもありますが、病気が原因となっている場合もあります。

そこで、猫ちゃんの視力低下を招く主な病気についていくつか紹介したいと思います。

多くは感染症からくるブドウ膜炎

目の中には、毛細血管が張り巡らされている「ブドウ膜」があるのですが、この膜に炎症が起きているのが「ブドウ膜炎」です。

原因

目に原因がある場合と目以外に原因がある場合に分かれます。

猫ちゃんは、目以外の病気からブドウ膜炎になることが多く、トキソプラズマ病やクリプトコッカス症などの感染症やリンパ腫の腫瘍が主な原因です。

目に原因があるときは、外傷などによる角膜障害や打撲、目の腫瘍などがあります。

症状

視力が低下する以外にも主に以下のような症状があらわれます。

  • 目やにや涙の量が増えている
  • 目の表面が白っぽく見える
  • 目の中にもやがかかったように見える

予防

猫ちゃんのブドウ膜炎は感染症などが主な原因であることが多いので、ワクチン接種がおすすめです。

目が見えにくくなる緑内障

緑内障は、眼球を満たしている水分が排出できなくなることで、目の圧力が高くなり、痛みや腫れなどを引き起こす病気です。

原因

遺伝もありますが、他の目の病気が原因であることがほとんどです。

先ほどのブドウ膜炎と同じように、感染症や外傷などが主な原因です。

症状

目が見えにくくなるほかに、主に以下の症状が見られます。

  • 目を痛そうにショボショボしている
  • 角膜が白くにごっている
  • 瞳孔が大きくなっている
  • 頭を触られるのを嫌う

予防

緑内障を予防するのはとても難しいです。

しかし、早期発見すれば失明する前に治療できるので、気になる症状が現れたときは病院に行ってみてください。

血圧が高い猫は注意!高血圧性網膜症

高血圧性網膜症は、網膜が何らかの原因で傷ついたり、変形したりする病気です。

猫ちゃんの網膜の病気で一番多いと言われています。

原因

腎臓が悪くなる「腎不全」や甲状腺ホルモンが異常に分泌される「甲状腺機能亢(こう)進症」が原因であることが多いです。

症状

初期症状はとてもわかりにくいです。

飼い主さんが、猫ちゃんの視力低下が疑われる行動や眼球に血液がたまって赤くなっていることに気づいてあげることが大切です。

予防

すでに病気にかかっている猫ちゃんはもちろん、健康な猫ちゃんもこまめに血圧を測ると良いです。

健康であっても、3ヶ月半~半年に1回は血圧を測りましょう。

定期的な健康診断と一緒に、眼科の検診も行うと良いですよ。

猫ちゃんの病気は早めに気づいてあげることが大切です。

視力低下のサインを見逃さないようにしましょう。

ここまで、猫ちゃんの視力に関する話をしてきましたが、そもそも目の色は何で違うのかなと疑問に思ったこともあると思います。

そこで最後は、猫ちゃんの目の色の種類について紹介していきますね。

何が違うの?いろいろな目の色がいる猫

猫ちゃんの目の色は、虹彩と呼ばれる角膜と水晶体の間にある薄い膜の色です。

虹彩に色素が含まれているのではなく、虹彩のメラニン色素が光を吸収したり、放出したりすることによって色が変わってきます。

メラニン色素の量が少ないか多いかによって、色が変わってくるんですよ。

猫ちゃんの目の色は、よく見かける色だと主に4つに分かれています。

メラニン色素の量が少ない順にグリーン、ヘーゼル、アンバー、カッパーとなっています。

ここでは、よく見かける4つの色とあまり見かけない色についても紹介しますね。

よく見かける目の色

グリーン

目 緑

洋猫ちゃんに見られる目の色です。

なぜグリーンになるかというと、虹彩のメラニン色素が少なく、オレンジや赤などの長い波長を吸収して、緑色などの短い波長を放出しているからです。

ヘーゼル

目 ヘーゼル

グラデーションのように、茶色と緑色が混ざっている色です。

メラニン色素の量は、グリーンの目より多いです。

洋猫ちゃんと和猫ちゃんのミックスに多く見られます。

アンバー

目 アンバー

ヘーゼルよりも黄色1色で、メラニン色素の量も多いです。

薄い色はイエロー、濃い色はゴールドと呼ばれることもあります。

カッパー

目 カッパー

黒っぽい茶色の目で、和猫ちゃんが多いです。

メラニン色素が一番多く、長い波長の光と短い波長の光の両方を吸収しているので、黒っぽく見えます。

あまり見かけない目の色

ブルー

目 ブルー

グリーンの目の猫ちゃんと同じく、メラニン色素が少ないです。

長い波長の光を吸収し、短い波長の青色を放出しています。

子猫は青色の瞳
子猫は、猫種や毛色とは関係なく、青色の瞳が多いです。
虹彩にメラニン色素が定着していないからです。
「キトンブルー」と呼ばれ、生後2~3ヶ月でそれぞれの猫種の色に変わっていきます。

レッド

赤い目は、メラニン色素を作ることができない「アルビノ」と呼ばれる突然変異の猫ちゃんで見られます。

色素がないため、血管が透けて赤く見えるのです。

全体的な毛の色も真っ白です。

オッドアイ

目 オッドアイ

左の目と右の目の色が違う猫ちゃんです。

白い毛で左右の目の色が違う猫ちゃんは、耳に何らかの障害を持っていると言われています。

色素不足に関係している遺伝子が内耳(ないじ)のコルチ器官に悪影響を与えてしまうそうです。

ダイクロイックアイ

ダイクロイックアイ

1つの目の中に複数の色が見られる状態です。

グラデーションではなく、はっきりと2つの色に分かれています。

うまれつきではなく、後から見られるようになった場合は、角膜炎の可能性があるので、注意が必要です。

メラニン色素の量で目の色が変わるのは、本当に不思議ですね。

猫の見えている世界は人間とは違う

猫 横向き

今までの内容をまとめると

  • 猫ちゃんは動体視力と暗闇でのものの見え方が優れている
  • 視力は0.1~0.2ぐらいで、赤い色は判断できない
  • 視力は様々な病気によって低下することがある
  • メラニン色素の量によって、目(虹彩)の色が違う

となります。

猫ちゃんは人間と比べると、視力は低いですが、動くものに反応しやすく、暗闇でも物体を認識することができます。

ちなみに、猫ちゃんの黒目の大きさは外の明るさによって変化しますが、感情によっても左右されます。

黒目が細くなっているのは、機嫌が悪い、攻撃しようとしているときです。逆に黒目が大きくなっているのは、怖がっていたり、驚いていたり、興奮していたりするときなんですよ。

猫ちゃんの視点や気持ちを理解して、これまで以上に愛猫と楽しく過ごせることを祈っています♪