キャットフードの基本情報

ウェットキャットフードで栄養は十分?評判が良いプレミアムキャットフードでウェットとドライの違いと効果的なあげ方を検証!

フレークタイプのキャットフード

キャットフードといっても種類はいろいろです。しかも猫によって好き嫌いがあるので、何をあげるのがベターなのか、分からなくて困ってしまうこともあるでしょう。

キャットフードで迷うのがウェットの与え方です。
値段は高いけど食いつきは良いしウェットフードをあげ続ければ食事は十分なのでは?と考えてしまいます。

ウェットフードは猫にとっても飼い主にとっても良い面があるキャットフードではありますが、特性を考えて与えなければなりません。
栄養の違いや特徴を調査してみたので、ウェットフードをあげる際の参考にしてみてください。

ウェットのキャットフードにはこんな特徴がある

猫が考えている様子のイラスト

キャットフードには基本的にカリカリとしたドライと柔らかく処理されたウェットがあり、栄養面も変わってきます。ウェットの特徴を挙げてみましょう。

  • 水分量が多い
  • パウチや缶詰に入っている
  • 高タンパク質高脂肪、低炭水化物
  • 本来の肉の香りや食感に近い

ドライの水分量は10%以下ですが、ウェットの水分量は70~80%です。そのためウェットを食べる猫は1日に必要な水分量の一部が食事で摂れます。

水分量が多いとその分雑菌が増えやすくなるため、安全に流通させるためにウェットのキャットフードは加熱して滅菌処理を行ないます。そのため缶詰やパウチで提供され、開封まで3年ほど保管できる状態になります。

食材をそのまま水煮することの多いウェットフードは、高タンパク質高脂肪になりやすいです。また、炭水化物もあまり含まれません。

そのため肉本来の形状に近くなり、猫の食欲が刺激されるというわけです。

ウェットキャットフードを買う前に種類を知ろう

ウェットフードとドライフード

食事にはおやつや普段の主食がありますが、ウェットフードをあげる場合はその用途に合わせてあげるようにしてあげてください。ウェットフードを適切に使い分けるためにも種類を知りましょう。

栄養の違い

ドライもウェットも含めて、キャットフードに含まれる栄養は種類によって変化します。ここでは「一般食」と「総合栄養食」で違いをみていきます。

一般食 項目 総合栄養食
嗜好増進、栄養の調整 目的 毎日の食事
・間食や療法食のいずれでもない
・目的によって適宜基準を表示する
栄養の基準 ・ペットフード公正取引協議会の基準に沿う
・成長段階によって分類分けをする

引用元:ペットフードの種類|一般社団法人ペットフード協会

ウェットにもドライにも一般食や総合栄養食があるので、目的に応じて選ぶようにしましょう。栄養基準が十分満たされていてもペットフード公正取引協議会の試験を受けていなければ総合栄養食の表示がない場合もありますが、成分表示でタンパク質が26%以上のものなら毎日の主食で欲しいタンパク質量は得られるといえます。

形状の違い

ウェットと一言でいっても形状には大きく分けて3つの違いがあります。猫にも好みがあるので知っておくと使い分けやすいです。

形状 特徴
スープタイプ 具は小さめで水分量が90%のものもある。そのため総合栄養食ではないことが多い。形状の特性のため、パウチに入っているものがほとんど。
ムースタイプ ムースやペースト、パテ状になっていて、原材料が多く使われミックスされていることが多い。柔らかく、粘土のように形を形成しやすい特徴がある。総合栄養食はこのタイプが多い。
フレークタイプ 素材をそのまま水煮にしていることがほとんどで、缶に入っていることが多い。素材の味を楽しめ、種類も多いが形が形成しにくい。ウェットの中でも種類が多いのがこのフレークタイプといわれている。

ドライとウェットの違いを人気プレミアムキャットフードのカナガンでチェック!

ドライフードとウェットフードでは形状が違うのは一目瞭然ですが、内容も比べてみましょう。

猫の健康と安全性を第一に考えて作られているキャットフードのことをプレミアムキャットフードといいますが、そのプレミアムキャットフードのひとつであるカナガンキャットフードでも、ドライフードとウェットフードが販売されていて人気を博しています。同じメーカーで作られていて原材料の品質は一定なので、タンパク質とカロリー面が比べやすいです。

ちなみに、カナガンのドライもウェットも総合栄養食や一般食との表示はありませんが、これは人が食べられる食材を使っているためペットフード安全法やアメリカの動物に与える飼料について基準を設けているAAFCO(米国飼料検査官協会)の基準には当てはまらないためです。そのため表示がなくても安全性は折り紙付きといえます。

比べるのは以下の商品です。

カナガン キャットフード
グレインフリーでドライ
原産国がイギリスで日本では直輸入で販売されているドライフードです。使われているのは平飼いチキンで穀物不使用。腸内環境の整備のためにサツマイモや野菜を使用しています。全ライフステージ対応。成猫で3.5kg~4.5kgなら1日の給餌量は45~60g。
カナガンキャットフード チキン&サーモン
ウェットのフレークタイプ
メーカーは同じですが、原産国はタイ。チキンが58%使われていて、チキンの煮汁をスープにしています。サーモンは全体のうち5%を使用。他にはビタミンとミネラル類が含まれていて、こちらも穀類不使用のグレインフリーです。ライフステージの対応表記はなく、1日の給餌量目安は2~3缶(1缶75g)です。

タンパク質含有量の比較

猫にとって一番必要な栄養素である、タンパク質の含有量を比べてみましょう。比較するのは100gあたりの%です。

ドライ 比較する項目 ウェット
37% 粗タンパク質 19%

ウェットのタンパク質配合量はドライと比べるととても少ないです。1日に2~3缶を食べないと栄養補給ができないことも納得でしょう。

ちなみにAAFCOの基準では乾物100gのうちタンパク質は26%含まれるのが望ましいとされているので、1回の食事量ではウェットだとタンパク質の量が満たされないため食事の量が多くなります。

カロリー面での比較

カロリーが高すぎると肥満になってしまうので、室内飼いをしている飼い主さんにとっては注目したい点です。

ドライ 比較する項目 ウェット
約390kcal カロリー 約93kcal

「肥満気味の猫にダイエットさせたい」「去勢済みの猫は太りやすいのでカロリーが低いフードを与えたい」という方にはウェットのほうがカロリーが少ないので適しているといえます。

しかし、カロリーが低ければそれだけ1日に必要な量を多く食べなければならないので、コストもかかってくることを考えましょう。

「カナガン チキン&サーモン」は12缶セットで5,400円ですが、1日2缶にしたとしても6日分です。対して「カナガン キャットフード」だと1.5kg3,960円が33日分です。費用で考えるとドライの方が安く済みます。

そのため栄養面と費用の面で考えると、ウェットとドライは併用したほうが良いといえるでしょう。

ウェットキャットフードはこんな時に使うと便利

お椀に入って眠る猫

ウェットとドライの違いを考えると、猫にはドライフードと水さえあれば良いと思えてきます。しかし、ドライフードが流通する前は猫のご飯はねこまんまやウェットフードがほとんどだった時代もありました。シーンによってウェットフードも活用できるため、ドライとのバランスをとって猫の食事を工夫しましょう。

食いつき改善

猫の中には食欲がなくあまり食事を食べない子もいます。そんなときにはぜひカロリーが高いドライフードを食べてもらいたいですが、ドライにフレークやスープタイプをかけると食いつきが改善することがあるのです。

ドライフードがあまり好きではない、という猫には混ぜやすいムースタイプを使うのもおすすめです。カリカリの上にまんべんなくかかり、食感も柔らかいので肉に近い感覚で食べてくれるでしょう。

おやつ代わり

毎日食べるドライタイプは味が同じことが多いですが、たまに食べるウェットタイプは違う味にしておやつ代わりにすることができます。おやつ代わりのウェットフードであれば香りが強いものがおすすめですが、フレークだと種類も豊富なので気分によって選べます。猫の好き嫌いも試せるので良い機会になるでしょう。

また、スープを温めて出すと食欲のない子も香りにつられて食事をしてくれることがあります。

投薬

病気や怪我で猫に薬を飲ませなければならないことがありますが、薬をそのまま飲んでくれないことが多いです。そんなときは食べ物に混ぜるのが良いですが、ドライだと混ざり合わないのですぐに薬だと気づかれてしまいます。

その場合、ムースやパテタイプのウェットフードで錠剤の薬を混ぜることによって、薬だと気づかれずに食べさせることができるのです。猫は食べるときほとんど飲み込むため、口にさえ入れれば投薬が成功する確率は高いです。普段あまり食べることのないウェットフードだと喜んで食べるため、多くの人がこの方法を使っています。

粉のタイプを混ぜて出すと味が気づかれやすいですが、スープやフレークのウェットフードだと香りが強いので、誤魔化されてくれる子もいます。

水分補給

猫の先祖であるリビアヤマネコは砂漠に生息している動物ですが、そのせいかあまりエアコンが得意でない子もいるようです。水を飲むのが得意でない猫がいるのもこのせいといわれていて、渇きを感じる感覚が低くなってしまっているのです。水はきちんと飲まなければ熱中症や脱水症状を起こしてしまいますし、水分不足によって猫下部尿路疾患(FLUTD)にかかる猫もいます。

猫に必要な1日の水分量は4.5kgの猫だと260mlだとされているので、猫があまり水を飲んでいないようであればウェットフードを与えて補完する対策もあります。カナガンのウェットフードだと100gあたり77%の水分量ですから、ある程度水分補給ができます。

特に水分量が多いスープタイプ、フレークタイプが水分補給には向いているでしょう。

子猫の離乳食

砕きやすく粒の大きさが調整しやすいため、ウェットフードはまだ体が小さい子猫の離乳食に向いている食事です。

しかし子猫の離乳食として与えるときに気を付けたいのが栄養バランスとカロリー。成長時期の子猫には維持期の猫よりもエネルギーを必要とするので、成分表示を確認し栄養の高いものをあげましょう。

ムースやパテタイプに総合栄養食が多いですし、栄養もバランスよく配合されています。ペースト状にできるので子猫でも食べやすいでしょう。
歯が弱くなったシニアの猫にも与えると良いといわれています。

ダイエット

カロリーが低く、高タンパク質高脂肪のウェットフードですから、肥満対策には向いている食事です。食いつきも良いので、食事に対する満足感も与えることができます。

気を付けたいのが量です。カロリーが少ないといっても、欲しがるまま多く与えてしまうと結局全体のカロリー量が多くなってしまい、ダイエットには逆効果なこともあります。

ダイエットの効果が出てきたら通常通り、ドライに戻すスケジュールも立てます。カロリーの低い食事を続けていると栄養不足になることもあるので、体重が理想に近づいてきたらドライも併用しましょう。

そのウェットフード安全?安全性もチェック

葉を食べようとしている猫

ウェットフードは主食にはせず、時々あげるのが望ましいですが、時折しか食べないものでも安全性は気にした方がいいです。ウェットフードの特性上、特に注意したほうが良いという点をここに挙げてみます。

保存料に気を付けて選ぶ

水のあるところに細菌は発生しやすいです。しかも細菌はタンパク質が大好物ですから、人間や動物の食べ物は細菌が好きな環境の条件が集まっているといえます。加熱処理を施して滅菌しているとはいえ、流通や使うまでの期間に細菌が発生してしまっては食べ物も使い物になりません。そのため腐らないように保存料が使われていることもあるのですが、ドライフードよりもウェットフードが水分量は多いので、保存料も大量に使われているキャットフードキャットフードがあるのです。

人工保存料には発がん性のある物質も多いので注意が必要です。特にウェットフードで注意したいのがカラギーナンといった発がん性があると指摘されている増粘多糖類。人間の食品にも使われることが多いですが、体の小さな猫には与えないほうがいいかもしれません。

増粘多糖類と表示されているだけの場合もあるため、選ぶ際には人工保存料が使われていないものを選択するのが無難です。

栄養に気を付けて選ぶ

主食として使う場合は特に、できるだけ総合栄養食でタンパク質の量が多いウェットキャットフードを選ぶようにしましょう。カナガンのドライとウェットを比較に出しましたが、カナガンのウェットはタンパク質19%でした。このタンパク質量は今現在日本で販売されているウェットフードの中では高いレベルといえます。

次に気になる栄養が塩分です。人間でも塩分を取り過ぎると腎臓に負担がかかるといわれていますが、猫は腎臓の病気にかかることも多いので特に気を付けてあげる必要があります。

しかし、キャットフードには塩分の入っているものもあります。これは尿路結石の予防を目的に、塩分を摂取させて喉を渇かせ、水を飲ませるためです。塩分の必要性はあるのですが、くれぐれもあげすぎないようにしましょう。

他にも、ウェットフードには食いつきや猫が好きな味にするためにナトリウム(塩分)を入れていることがあります。許容範囲は100g中0.2%で、1日に3.1mg以下になるようにしましょう。

カナガンのウェットフードはタンパク質の量もトップレベルですが、人工保存料も使っていませんし、塩分も含まれていません。そのため安心してあげられるウェットフードの代表といえます。

ウェットキャットフードをあげるときのコツ

適したウェットフードを選んであげたら次は適切にあげるコツを知りましょう。

定期的に与える

ウェットフードなら飛びつくって聞いて、薬を飲ませるためにせっかく高いのを買って用意したのに、
全然食べてくれない……(´;ω;`)ウゥゥ

目新しく、香りが魅力的なウェットフードであっても猫が食べてくれないと困ってしまいます。
急に与えようとするのではなく、慣れるために普段から定期的に食べさせましょう。

猫に適した量で与える

ウェットばっかり食べさせてたらなんか下痢っぽい…

水分補給にも役立つウェットフードですが、下痢をしてしまう場合は水分が多すぎるかもしれません。水を普段から飲む猫であれば、水分量が少ないものにする対策もあります。
一度ウェットフードを止めてみてそれでも下痢が続くなら別の要因も考えられます。

猫の水分要求量であるDERの計算式は「1.2×70×(体重)0.75乗」です。普段から水を飲む量を確かめておき、適した量を与えましょう。

できるだけ早く使いきる

1日分のウェットフードをあげようとするとどうしても一缶使いきることができないのよね…

ウェットフードは開封前は長期保管しておけますが、開封後はできるだけ早く使いきらなければなりません。水分量が多いため、残してしまったときは必ず冷蔵や冷凍で対策しましょう。

冷蔵での保管目安は1日です。冷凍すれば数日間はもちますが、保管のときは別の容器に移したほうが解凍しやすいです。

ウェットはあくまでドライフードの補完として使おう

人間から魚をもらう猫

猫はウェットフードが大好きですが、食いつきがどれだけよくてもあくまでも主食の補完として使ったほうが良いといえます。ウェットフードの総合栄養食なら主食として使うこともできますが、やはり費用の面を考えるとドライのほうが安いからです。ウェットフードを使う時は、主食として考えるよりもその特性を活用して猫に適切な食事を与えるために使う、と考えましょう。水分補給やダイエットなど、猫の特性や目的を理解してあげるようにすれば、もっと食事にバリエーションをもたせられます。