愛猫がご飯食べない…
いつもの飽き性なのか、病気なのか心配になるときありますよね。
愛猫がご飯を食べない原因を知るためには、「ご飯食べない」以外のことを確認すると良いですよ。
まずは、愛猫に元気があるかないかを見てみてください。
愛猫の元気があるときはフードや環境の変化がなかったか、元気がないときは、吐くなどの症状がないか確認することが大切です。
ここでは愛猫の元気がある場合、ない場合に分けて、愛猫がご飯食べない原因を紹介しています。
また、猫ちゃんの食いつきがよくなるようなフードの保存方法や栄養豊富なフードの選び方も紹介しているので、参考にしてください。
猫ちゃんがご飯を食べるようになって、安心できると思いますよ。
Contents
愛猫がご飯食べない!そんなときは普段と違う所を確認しよう
愛猫がご飯食べないと思ったときは、まず普段と変わった所がないか確認してみてください。
1日何も食べていない

まずは、ご飯食べない時間を確認しましょう。
仕事から帰ってきて、
- おやつを含め、ご飯を食べた形跡がまったくない
- 丸1日※以上何も口にしていない
この2つに当てはまっているときは、すぐに病院につれていきましょう。
猫ちゃんは人間と違い、1日半~2日絶食だと肝臓に異常が出る場合があります。
猫ちゃんの体は、エネルギーが不足すると体脂肪の分解を始めるのですが、大量の体脂肪は肝臓で分解されて、脂肪肝に繋がってしまうことがあるからです。
かかりつけのお医者さんにすぐに相談してください。
※1歳以上の猫ちゃんの目安です。1歳に満たない猫ちゃんは、月齢に合わせてもう少し早めに病院に連れていきましょう。目安として、3ヶ月頃は12時間、6ヶ月頃は16時間を過ぎると危険です。
いつもより食べる量が減っている

愛猫がご飯食べないと思ったきっかけが、「いつもより食べる量が少なくなった」という場合もあるでしょう。
出かける前と出かけた後を比べてみて、1食抜いている、半日食べていないのであれば、様子見で大丈夫です。
猫ちゃんは元々、狩りをして食事する動物なので、食べる日もあれば食べない日もあります。
ただし、全体的に量が減り、毎日ご飯を残しているようであれば、ほかの原因が考えられます。
とくにいつもの元気がないときは、要注意です。
いつも比べて元気がない

愛猫がご飯食べないときは、元気があるかないかも確認しましょう。
いつもはたくさん動き回っているのにおとなしい、好きな遊びをしないときは、元気がなくなっているかもしれません。
元気がないときはご飯食べない「以外」の症状を探してみましょう。
「水飲む・水飲まない」「吐く」などの症状があれば、病気の可能性もあります。
詳しくは次にまとめているので、確認してみてください。
元気がないときは病気かも!?愛猫がご飯食べない以外の症状
愛猫が「ご飯食べない」「元気がない」場合は、その他の状態をチェックすることが大切です。
猫ちゃんによって症状や考えられる病気はたくさんあるので、
- 屋内で飼っている
- 1歳~6歳
- メスの猫ちゃん
を想定した主なものを紹介しますね。状態によっては薬などの治療が必要になるので、早期発見してあげてください。
いつもと違うものを吐く

愛猫がいつもと違うものを吐いたときは、不安になりますよね。
「吐く」という行動は、病気に繋がっている場合もあるので、どんなものを吐いたのか、その後の愛猫の様子はどうだったかなど確認しておきましょう。
黄色い液体を吐く
黄色い液体は胆汁が出てきているのが原因です。
食事と食事の間隔が空いていて、お腹がすき過ぎている場合に起こります。
空腹で胃の運動が低くなっていると腸にいくはずの胆汁が逆流してしまい、胃を刺激して吐くことに繋がってしまうのです。
食事の回数が1日1回だった場合は、1日2回にすると良いでしょう。
仕事が忙しくて1日に2回あげられない場合は、必要なご飯の量を一定の時間に自動で出してくれる自動給餌器を利用するのもおすすめです。
ただし、2~3日連続で吐く場合は、食道炎や胃炎に繋がってしまうこともあるので、早めに病院に連れていってあげてください。
透明な液体や白い泡を吐く
透明な液体や白い泡は胃液です。
胃液吐くこと自体は、空腹時に起こることなので、心配ありません。
しかし、ビニールや輪ゴムなどの異物を飲み込んで吐いてしまうこともあるので、胃液と一緒に吐いたものの確認はしておきましょう。
また、胆汁のときと同じように何度も吐くようであれば、食道炎や胃炎に繋がります。膀胱炎や腎臓病などの病気が潜んでいる場合もあるので、お医者さんに相談しましょう。
水は飲んでいるか

まず最初に猫ちゃんが1日あたりどれくらいの水分を必要としているのか確認しましょう。
猫ちゃんは1日1kgあたり約50ml程度の水分を必要としています。
4kgの猫ちゃんであれば、200mlの量が必要です。
注意してほしいのは、1日の水分量は、フードからの水分も含めるということです。
ドライフードに含まれている水分は約10%、ウェットフードに含まれている水分は約75%と言われています。
量を測るために計量カップを使うのも良いですし、目盛り付きの水飲み器を利用するのも良いでしょう。
夜中に水を飲む猫ちゃんもいるので、朝出かける前と帰ってきた後の約12時間毎に測ると良いですよ。
水飲む
愛猫が「ご飯食べない」「水は飲む」場合は、子宮蓄膿症が起こっている場合があります。
子宮蓄膿症とは、子宮内膜炎が長引き、膿が溜まってしまう病気です。子宮内膜炎は、子宮の頸部から入ってきてしまった細菌によって引き起こされます。
5歳以上に多い病気ですが、1歳前後の若い猫ちゃんがかかる可能性もある病気です。
ご飯食べない、水は飲む以外の症状には、食べたものを吐いている、下痢がある、お腹が膨らんでいるなどがあります。
症状が軽いうちに病院へ連れていきましょう。
予防方法は、トイレなどをきれいにして清潔に保ってあげることです。また、妊娠の予定がない場合は避妊手術を行うことも予防に繋がります。
水飲まない
水分が不足している猫ちゃんは尿結石や膀胱炎といった消化器系の病気にかかりやすくなります。
尿の中のカルシウムやマグネシウムが結石となったり、その結石が膀胱を傷つけてしまったりするのです。
「水飲まない」場合は、下痢や尿に血が混じっている可能性もあります。
便の硬さや尿の状態なども確認して、早めにお医者さんに相談しましょう。
食べづらそう・飲みづらそう

愛猫が「ご飯食べない」「水飲まない」原因が、「食べづらそう・飲みづらそう」ということもあるかもしれません。
その場合は、口内炎を疑いましょう。
ウイルスや歯垢、歯石の細菌などによって口内炎が起こることがあります。
ご飯食べない、水は飲む以外の症状は、よだれが増える、口臭がきつくなっているなどがあります。
猫ちゃんがあくびをしたり、顔をなめてきたりしたときなどに確認してみましょう。
ウイルスが原因の予防方法は、ワクチン接種です。猫ちゃんの暮らしている環境によって合っているワクチンが違ってくるので、お医者さんに相談してみてください。
また、歯垢や歯石を予防するためには、フードやマウスケアに工夫が必要です。
歯垢や歯石が溜まりにくいフードや歯石がつきにくいドライフードをあげてみると良いでしょう。
マウスケアは、シート状や指サック状で歯磨きができるものがあります。小さい頃からいろいろなデンタルグッズを試してみて、口の中を触られることに慣れてくれると良いですね。
どうしても嫌がる猫ちゃんには、飲み水に混ぜたり、口の中に数滴垂らしたりするタイプもあるので、試してみてください。
元気いっぱい!でも愛猫がご飯食べない理由
猫ちゃんの元気はあるけど、ご飯食べない…そのような時もあると思います。ご飯は健康の元になるので、食べてもらいたいですよね。ここでは、病気以外で「ご飯食べない」理由を探っていこうと思います。
器の位置や形状が変わった

猫ちゃんは環境の変化にとても敏感です。環境の変化によるストレスで、今までとは違う鳴き方で鳴くということもあります。
最近ご飯を入れる器が古くなったので、新しいきれいなものに変えた覚えはありませんか?
今までご飯を食べていたのに、食べなくなったという場合は、ご飯の器や位置を変えたことが原因かもしれません。
まったく手をつけようとしない場合は、元の器や元の位置に戻してみましょう。
少しでもご飯を口にしている場合は、しばらく様子を見てみても良いです。
また、器がヒゲに当たっている場合もご飯食べない原因の一つです。
猫ちゃんにとってヒゲは周りの状況を把握するためのアンテナです。そのヒゲがご飯を食べるたびに器に当たっていれば、大きなストレスになります。
新しい器がヒゲに当たっていれば、当たらないような器に変えてみましょう。
さらに、フードの形状によっても食べやすい器が違います。
ドライフードの場合は、中央に集まりやすいよう底に向かって傾斜がついている器が良いです。
ウェットフードの場合は、舌でなめとりやすいように縁が内側に向かっている器が良いです。
愛猫がご飯を食べている様子をしっかり確認してみましょう。
ムラ食い

昨日は全部食べていたのに、今日は残している…と不安になることもあるでしょう。
しかし、猫ちゃんは毎日決まった量を食べるとは限りません。日によって、食べたり食べなかったりすることがあります。
これには猫ちゃんが自分で獲物をとって食べていた野性的な部分が残っているからです。
自然界では明日ご飯にありつける保証はないので、今日の分を残しておこうという習性が働いているのです。
元気もりもりで日によって食べる量にムラがある場合は、心配する必要はありません。
愛猫が元々少食で心配なときは、運動をするよう促すのも良いです。猫ちゃんとの時間がとりやすい休日は、積極的に遊んであげましょう。
また、少食でも栄養がとれるように、栄養価の高いフードに変えることもおすすめです。一つで高カロリー&高タンパク質のフードもあるので、試してみてください。
食べ飽き

愛猫がグルメで困っていることもあるでしょう。
おいしく食べてほしくて、ローテーションしているけど、ずっと続けるには出費が気になりますよね…。
猫ちゃんがご飯食べない理由は、食べなければ他のおいしいご飯にありつけると学習しているからかもしれません。
なので、愛猫が喜んで食べてくれるように、今食べているフードに一工夫する方法を紹介しますね。
1つ目は、フードをできるだけ空気に触れないようにすることです。
猫ちゃんはニオイに敏感です。ご飯が酸化しはじめるとニオイで食べ物ではないと判断して、食べなくなってしまうのです。
ドライフードの場合は、小分けにしてジップロックに入れたり、フード用のフードストッカーに袋ごと入れたりしてみてください。
ウェットフードは、1回あけると食べきる必要があります。
どうしても食べられない場合は、あげる前に取り分けて冷蔵庫に入れておきましょう。新鮮さを考えると1日が限度です。
2つ目は、フードをあたためることです。
あたためることで良いニオイがでてくるので、猫ちゃんが食いつきやすくなります。
ドライフードの場合は、少しのお湯を入れてふやかしてあげてみましょう。
ウェットフードの場合は、冷蔵庫保存で冷たいものを電子レンジで人肌程度にあたためてみてください。
温めていないドライフードに温めたウェットフードを上からかけてあげるのも良いですよ。
それでも愛猫がご飯食べない場合は、フードの好みが関係しているかもしれません。
猫ちゃんによって、ドライフードが好き、ウェットフードが好き、鶏肉が多い方が好き、魚が多い方が好きなど様々です。
愛猫の好みに寄り過ぎると、栄養が足りなくなってしまうのではと心配なときは、一つで多くの栄養が取れる総合栄養食を選ぶのも良いでしょう。
愛猫においしく食べてもらうために、いろいろと工夫してみてください。
食いつきが良い!一つで栄養価が高い総合栄養食の選び方

同じメーカー・同じ味・形状違い
愛猫のご飯食べない理由が好みの違いだったときは、様子を見ながらいろいろと試す必要があるでしょう。
好みが形状や食感に関係しているかどうか判断するときは、同メーカーで同じ味、形状が違うものを選ぶと良いです。
例えば、ウェットフードといっても、具材の食感を強く感じることができるフレークタイプ、逆に具材やすり潰されているペーストタイプなどがあります。
愛猫の食感の好みを知るためには、いくつかの形状を扱っているメーカーを選ぶのがおすすめです。
動物性タンパク質が多い
総合栄養食は、肉や魚が主原料として使われているものを選びましょう。
猫ちゃんの舌はアミノ酸に反応すると言われています。
肉や魚にはアミノ酸が多く含まれているので、猫ちゃんが食いつきやすいのです。
成分表の3つ目までに肉や魚が含まれているか、もしくは肉や魚が50%以上あるかを確認しましょう。
素材本来の風味を大切にしている
新鮮な原材料を使っていれば、素材本来の香りを感じることができます。
猫ちゃんの食いつきを良くするために、自然の風味を大切にしている総合栄養食を選びましょう。
また、野菜やフルーツを使っているものであれば、そこから栄養を取ることができるので、おすすめです。
フードを開けた瞬間の香りを保つためにも、保存はしっかり行ってくださいね。
愛猫が食べやすいように工夫しよう

いかがでしたか?
これまでの内容をまとめると
- 1日半から2日まったく何も口にしていない場合は、病院へ連れていく
- 元気がなくて「ご飯食べない」場合は、病気を疑う
- 元気があって「ご飯食べない」場合は、フードや容器を変えてみる
- 食いつきの良い総合栄養食は、動物性タンパク質が多く、自然本来の風味を大事にしているもの
となります。
ご飯を総合栄養食などの新しいフードに変えたときに食べなかった場合は、フードを温めてみたり、保存方法を変えてみたりしてください。
ご飯食べないからと言って、おやつを与えすぎてしまうとますますご飯を食べなくなってしまうので、注意してくださいね。
猫ちゃんがご飯を食べて元気いっぱいで動き回っていることを願っています。
いっぱい愛猫と遊んで幸せな毎日を送ってくださいね。
