ビー玉のように綺麗な目、しなやかな動き、まるで液体のような体の柔らかさ・・・
魅力たっぷりの猫ですが、初めて飼うとなるとどの種類を選べばいいのか迷ってしまいますよね。
猫と一言で言っても「大人しく甘えん坊な猫」「動き回るのが大好きで活発な猫」など、種類や性別などによって性格が異なります。
初心者に向かない種類を選んでしまうと手に負えず後々困ってしまうかもしれません。
「理想の猫と違っていた・・・」とならないためにも、初めて飼う方でも飼いやすい猫の種類を選びたいものです!
そこで今回は、飼いやすい猫の種類をランキング形式でご紹介していきます!
猫の種類を選ぶポイントも一緒にお伝えするので、初心者さんでも失敗することはありませんよ。
Contents
猫を飼う前に知っておこう!猫の種類を選ぶコツ
猫を飼う環境は人によって異なりますが、初心者ならここに注目すべき!というポイントがいくつかあります。
選び方のコツを知っておけば、自分の理想に近く飼いやすい猫の種類を選ぶことができますよ!
初心者が押えておきたい4つのポイント
まず最初に、初心者が押さえておくべき4つのポイントは以下の通り。
- 性別
- 年齢
- 大きさ
- 毛の長さ
それぞれのポイントについて詳しく説明していきますね。
性別

性別で性格が決まるわけではありませんが、性別ごとにこんな性格になりやすいという傾向があります。
また、特徴も異なるのでそれも併せて考えてみるといいでしょう。
- 甘えん坊
- 活発
- マーキングする
- メスよりも大きくなる子が多い
- マイペースで気分屋
- 賢い
- 大人しい
- オスよりも小さくなる子が多い
オスとメスでは性格が全然違いますね。
一緒に遊びたいなら、遊ぶのが大好きなオスが向いているでしょう。
ただ、縄張り意識の強いオスはおしっこをかけてマーキングするので、子供を考えていないなら早めに去勢手術をするのがおすすめです。
去勢手術をすることでマーキングが抑えられ、病気のリスクも軽減できます。
一方、落ち着いている猫を飼いたいならメスがおすすめです。
デメリットととしては、値段の高さが挙げられます。
子供を産めるメスはブリーダーさんが手元に置いておくことも多いため、オスより価格が高くなりやすいんです。
年齢

始めて猫を飼う際には、年齢も気にかけたほうがいいでしょう。
子猫と成猫ではそれぞれにメリット・デメリットがあり、しつけの問題なども関わってくるからです。
- 猫の成長する姿を楽しめる
- トイレなどのしつけがしやすい
- 年齢によっては目が離せないため、留守番が難しい
- 好奇心が旺盛なため、何でも食べる・どこでも上る・噛むなどの行動が見られる
- 成長するまで性格が分からない
- ある程度性格がわかっている
- 子猫よりも落ち着いているため手がかからず、留守番もできる
- 家族や家に慣れるまで時間がかかる場合がある
- 身についた癖を直すのに時間がかかることがある
仕事などで家を空けることが多い人は、目が離せない子猫はおすすめできません。
自宅勤務や自営業など、こまめに様子を見てお世話ができるなら、子猫から飼って成長を楽しむのもいいでしょう。
大きさ

猫は小型・中型・大型と分かれていて、野良猫などでよく見かける中型の成猫の場合、体重3~4㎏に成長します。
大きさによっても特徴が異なるので、猫を飼う前に確認しておくといいですね。
- メインクーン
- ラグドール
- ノルウェージャンフォレストキャット
・・・など
大型の猫は大人しい性格の子が多く、鳴き声も小さいのが特徴です。
怒ることも少ないため初心者でも飼いやすいです。
ただ、平均体重が5㎏以上と大きいので、トイレやケージのサイズを気にかける必要があります。
抱っこする時もその重さが気になるでしょう。
アパートやマンションなどの共同住宅に住んでいる場合、猫が遊んだり走り回ったりするときの物音が気になる可能性もあります。
- マンチカン
- シンガプーラ
- アビシニアン
・・・など
それと比較すると、小型の猫は物音やトイレの大きさなどはさほど気にせずに済みます。
大型と同じく鳴き声が小さいため集合住宅でも鳴き声はさほど気になりませんが、遊ぶのが大好きなので遊ぶ時間を多くとる、高さのあるキャットタワーを設置するなど工夫しましょう。
体重は2~3㎏ほどなので、抱っこもしやすく足音も静かです。
毛の長さ

猫には毛の短い「短毛種」と毛の長い「長毛種」がいます。
実は毛の長さでも性格が異なるため、初心者さんはここも気にかけておきたいですね。
- 活発
- 好奇心旺盛
- 落ち着いている
- 大人しい
- 静かな環境を好む
短毛種は野生の姿に近いため、活発で冒険心のある子が多いです。
しかし、同じ短毛種でも種類によって差があり、アメリカンショートヘアは短毛種の中でも落ち着いた性格をしています。
それに比べて、ラグドールやメインクーンなどの長毛種は比較的おっとりしていて、初心者でも飼いやすい性格をしています。
しかし、長毛種はその毛の長さから毛が絡まりやすく、こまめなブラッシングなどのお手入れが必要です。
仕事が忙しくお手入れに時間が割けない、という方は飼うのが難しいかもしれませんね。
マンションやアパートで飼うならここもチェック!
もしマンションやアパートなどの集合住宅で飼う予定なら、前述した4つのポイントに加えてチェックすべきことがあります。
先に 飼いやすい猫の種類ランキングが知りたい方はこちら |
抜け毛が少ない
抜け毛が多いと頻繁に掃除機をかけないといけないため、音の響く集合住宅の場合は少し気になりますね。
なるべく抜け毛が少ない種類を選ぶなら、猫の毛並みと毛の長さに注目してみましょう。
猫には「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類の毛並みがあります。
- シングルコート
全体的にしっかりした毛が生えていて、毛の生え変わりが少ないのが特徴です。 - ダブルコート
保湿性の高いアンダーコートの上に、しっかりした毛が生えています。
春や秋などの季節の変わり目にごっそりと毛が抜け替わるという特徴があります。
シングルコートだからといって毛が抜けないわけではありませんが、ダブルコートに比べると生え変わる量が少ないので、掃除の頻度も少なくて済みますよ。

猫の中には「ヘアレスキャット」と呼ばれる、産毛程度の毛しか生えていない種類もいます。
抜け毛がほとんどないため、抜け毛の少なさにこだわるならおすすめです。
ただし、日光や怪我に弱いのでその点に注意しなくてはいけません。
また、長毛種と短毛種を比較すると、短毛種の方が抜け毛が少ないです。
- ブリティッシュショートヘア
- アビシニアン
- シンガプーラ
- マンチカン
- スフィンクス
鳴き声が小さい
犬よりも鳴き声が小さいとはいえ、夜中に鳴かれたりすると睡眠の妨げになりますし、近隣住民に迷惑がかかってしまいます。
それを防ぐためには鳴き声の小さい猫の種類を選ぶことが重要です。
中でもロシアンブルーは「サイレントキャット」「ボイスレスキャット」と呼ばれることもあるほど、鳴くことが少なく声も小さい猫種です。
鳴き声が小さい猫種と言えど、発情期には大きな声で鳴くようになるので、去勢・避妊手術を検討した方がいいでしょう。
- ロシアンブルー
- アビシニアン
- ペルシャ
- ヒマラヤン
- シャルトリュー
初心者でも飼いやすい猫の種類ランキング5選
前述した猫の種類の選び方を踏まえ、飼いやすい猫の種類をランキング化しました!
1~5位まで特徴と共に紹介するので、猫の種類を選ぶ参考にしてくださいね。
第1位 スコティッシュフォールド

折れた耳と丸い顔が特徴的なスコティッシュフォールドは、猫の人気ランキングで上位に入るほどの人気者です。
突然変異で生まれた種類だと言われています。
「スコ座り」と呼ばれる、この猫種ならではの座り方に魅了される方も多いですね。
穏やかで人懐っこく、甘えん坊な性格をしているため初心者でも飼いやすいでしょう。
運動量が少ないうえに鳴くことも少ないので、集合住宅でも飼いやすく、お留守番も上手です。
スコティッシュフォールドには短毛種と長毛種がいるのですが、お手入れの手間を少なくしたいなら短毛種がおすすめですよ。
先天的に骨の異常を発症しやすいため、体重管理を徹底する、カーペットを敷いて関節や骨への負担を軽減させるなどの工夫はしてあげてくださいね。
第2位 アメリカンショートヘア

猫の種類の中でも知名度の高いアメリカンショートヘアは、人懐っこくコミュニケーションが取りやすい猫種です。
また、祖先がネズミ捕りを行っていた猫種のため、活発で遊ぶことが大好きな性格です。
しつけがしやすい・比較的病に強いことから飼いやすいと言われています。
多頭飼いや小さな子供と遊ぶのにも向いているので、猫を増やす予定がある、家族が増える予定があるという家庭にもおすすめです。
第3位 ラグドール

ラグドールはぬいぐるみのようにおとなしいことから、英語で「ぬいぐるみ」という意味のラグドールと名づけられました。
ふわふわとした毛並みと、大人しく抱っこされる様子はまさにぬいぐるみのようです。
鳴き声が小さい・温厚・大人しい・人懐っこいなどの特徴があり、ひっかくことも少ないため賃貸住宅でも飼いやすいでしょう。
長毛種ゆえ、こまめなブラッシングやシャンプーは欠かせません。
第4位 ロシアンブルー

クールな見た目とは裏腹に、献身的で繊細な一面を持つロシアンブルー。
ボイスレスキャットと呼ばれるほど、他の猫種と比べて鳴くことが少なく、鳴き声も小さいのが特徴です。
飼い主さんにはよく懐きますが、知らない人には警戒心が強くツンツンした態度をとることが多いです。
独立心が強い猫種のため、一緒に遊ぶというよりは静かに過ごすことを好みます。
短毛種なのでお手入れは比較的簡単ですが、スキンシップも兼ねてブラッシングしてあげるといいでしょう。
第5位 ペルシャ

「猫の王様」と呼ばれることもあるほど世界中で人気を集めるペルシャ猫は、豪華な毛並み・上品で優雅な動き・低くてぺちゃんこの鼻が特徴的です。
マイペースでのんびりした大人しい性格のため、初心者でも飼いやすいでしょう。
長時間大人しくしているのも苦ではなく、鳴くことも少ないのでお留守番も安心して任せられます。
美しい長毛をキープするためにも、ブラッシングなどのお手入れを欠かさないようにしてくださいね。
飼いやすい猫の種類の特徴まとめ
ランキングで紹介した猫の種類の特徴を、わかりやすく表にまとめてみました。
飼う時の参考にしてくださいね。
スコティッシュフォールド | アメリカンショートヘア | ロシアンブルー | ラグドール | ペルシャ |
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大きさ | ||||
中型 | 中型 | 中型 | 大型 | 中型 |
毛の長さ | ||||
短毛/長毛 | 短毛 | 短毛 | 長毛 | 長毛 |
性格・特徴 | ||||
・人懐っこい ・甘えん坊 ・穏やか |
・人懐っこい ・活発 ・賢い |
・鳴き声が小さい ・あまり鳴かない ・飼い主にはよく懐く ・警戒心が強い |
・大人しい ・鳴き声が小さい ・温厚 ・人懐っこい |
・大人しい ・穏やか ・賢い |
お手入れについて | ||||
・短毛/比較的楽 ・長毛/こまめな手入れが必要 |
比較的楽 | 比較的楽 | こまめな手入れが必要 | こまめな手入れが必要 |
ペット初心者におすすめできない猫の種類とは?
飼いやすい猫の種類がいる一方で、初心者には飼いにくいと感じる種類もいます。
猫を飼いなれている方なら何の問題もありませんが、初めて猫を飼うなら避けたい種類です。
もちろん個体差があるので、大人しく飼いやすい子も存在することをお忘れなく!
あくまでも参考程度に確認してくださいね。
アビシニアン

人気の猫種としても名前が挙がるアビシニアンですが、初心者が飼いやすいとは言いづらい猫種です。
非常に活発で好奇心旺盛、運動が好きな猫種なため、留守にしている間にいたずらされて部屋の中が大変なことになっている、なんてこともあるんです。
また、他の猫種と比べてしつけが必要で、子猫の時の甘噛みを許しているとだんだんエスカレートしてくる場合もあります。
- 猫のしつけに慣れていない
- 家を留守にする時間が長い
という方は、アビシニアンを選ぶのはやめておいた方が良さそうです。
ソマリ
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アビシニアンが突然変異したことで生まれたソマリは、その性格はほとんどアビシニアンと同じです。
短毛種のアビシニアンに比べると落ち着いているものの、運動量が多く活発であることには変わりません。
家を空けることが少なく、猫と遊びたいという方にはおすすめですが、初心者や一人暮らしの方はやめておきましょう。
ベンガル

一般的にはあまり見かけない猫種ですが、ベンガルは猫飼いの中でも人気の高い種類です。
野生に近い猫種のため活発で、運動能力・狩猟本能が高く、運動量を必要とします。
広い家なら特に心配はいりませんが、小さなアパートやマンションなど、十分な運動スペースがない場合はベンガルにとってストレスになるでしょう。
また、キャットタワーを設置できないのも、動き回るのが好きなベンガルには不満を感じるポイントです。
ストレスから攻撃的になることもあるので、初めて飼う猫にベンガルを選ぶのはお勧めできません。
飼いやすい猫の種類で気になる2つのこと
猫を実際に飼う前に、猫に関する疑問を解決しておきましょう!
去勢・避妊は必要?
「去勢・避妊手術なんてかわいそう」という方もいるのですが、去勢・避妊手術をすることでさまざまなメリットがあります。
- 病気のリスクが下がる
- 問題行動が減る
- 発情のストレスがなくなる
- 望まない妊娠を避けられる
メスの場合、避妊手術をすることで子宮蓄膿症や乳がんになるリスクが軽減されます。
オスの場合も病気のリスクが軽減するのと同時に、スプレーと呼ばれるマーキング行動が少なくなります。
また、発情期に交尾ができないというストレスも無くなるでしょう。
もちろんメリットだけではなく、太りやすくなるなどのデメリットもあるので、よく考えて決断してくださいね。
血統書付きの猫は病気になりやすいの?
「血統書付きの猫は病気に弱い」と聞いたことがある方もいるでしょう。
確かに昔は近親交配などを繰り返したことにより、遺伝的疾患を持つ猫が生まれるのも少なくありませんでした。
しかし、現在では血統書付きの猫でも病気に弱いとは言い切れなくなっています。
遺伝情報が昔よりも知られていること、正しい飼い方ができるようになったこと、キャットフードの質が向上したことなどがその理由です。
血統書付きかどうかに関係なく、猫の様子をよく観察し、異常が見られたらすぐに動物病院へ連れて行くなどの対処が重要です。
まとめ

飼いやすい猫の種類についてお伝えしましたが、参考になりましたか?
この記事でお伝えしたかったことをまとめると・・・
- 猫の性別や大きさ、毛の長さなどを考慮して選ぶ
- 特に飼いやすい猫の種類はスコティッシュフォールド
- 初心者が飼いにくい猫の種類はアビシニアン
上記のことを頭に入れて、猫の種類を選んでくださいね!
ワクチンやご飯、トイレのしつけなどの責任があることも忘れずに、大切に飼ってあげましょう。
これからの猫との生活が楽しくハッピーになることを祈っています。