猫の血便と聞くと真っ先に思い浮かぶのが「病気」ではないでしょうか?
わたしたち人間も同じように、血便が出たら焦ってしまうもの。
猫の血便には様々な理由がありますが、実は今与えているフードや病気が原因だったりします。
なぜ、猫が血便してしまうのかという点を踏まえて、病気やフードなどあらゆる視点から原因を探っていきましょう。
最後まで読めば、愛猫の血便の原因や対策方法が見えてくるはず♪
Contents
血便は病気のサイン?うんちの状態から見えてくる原因とは

血便が出たということは、体内で何かが起こっているサイン。今回は、ねこちゃんによくある症状の便秘、軟便から血便の原因を探っていきます。
便秘の場合

硬いうんちを出そうすると肛門付近が傷つき、出血します。また、思い切りいきんだことで消化器官に傷がついて、血便をすることもあります。腸内環境をよくし、排便をスムーズに行なわせるのが改善策といえるでしょう。
軟便の場合

血が混じった血便は、ストレスか、異物の誤飲によって腸管が傷ついている場合に起こります。また、細菌やウイルスの感染によって胃腸炎を起こし、血便をすることもあります。
胃腸炎には、急性胃腸炎と慢性胃腸があり、急性胃腸炎は細菌・ウイルスの感染以外に変質した食べ物や不潔な水、有害物質で起こることもあります。
慢性腸炎の場合は、フードや食物アレルギー、有害物質、寄生虫などの刺激が要因とされています。この場合、血便だけではなく、ネトっとした白い粘膜が一緒に出るので、ねこちゃんの便をよく観察してくださいね(^^)/
血便ではない正常なうんちとは?
手軽な健康チェックといえば観便ですが、基準が分からない・・・という方もいるでしょう。
腸内環境は個体差があるので、全てのねこちゃんにあてはまるものではないですが、正常なうんちにはある程度共通した特徴があります。
下記は、病気の疑いがない身の潔白を主張した正常なうんちです。
- 人差し指くらいの大きさで、拾っても崩れない丈夫なうんち
- 拾い上げた時に猫砂がまとわりつかない
- 適度な水分を含んでいてツヤがある
- 未消化の食べ物・異物が混ざっていないうんち
- 色は濃いめで黄土色が基本
- うんちの臭いはするが、悪臭ではない
人差し指くらいの大きさで、拾っても崩れない丈夫なうんち
人間の人差し指くらいの大きさで、拾っても崩れないうんちはまさに理想形態です。逆にぽろぽろと崩れるようなうんちや、バラバラに散らばっているようなうんちは軟便の可能性があるので、注意が必要です。
拾いあげた時に猫砂がまとわりつかない
ほんの少しついているだけなら問題ないですが、沢山ついてしまうようなら軟便の可能性大。うんちをした後、猫砂がまとわりついていないかどうかチェックする必要があります。
適度な水分を含んでいてツヤがある
水分を含んでいるうんちは、ツヤがあり新鮮です。逆にツヤがない場合は水分が足りていない証拠なので、お水を普段より多く与えたり、水分多めのウェットフードを与えたりして、対策をしましょう。
未消化の食べ物・異物が混ざっていないうんち
うんちの中に未消化の食べ物や異物が混入している場合は、消化不良を起こしている証拠です。とくに穀物が入っているフードを食べているねこちゃんによくみられる症状なので、消化不良を避けるためにもフードの見直しが大切です。
色は濃いめで黄土色が基本
うんちの色は現在食べているフードによって異なりますが、理想は濃いめの黄土色です。若干、黒っぽかったり、血が混じっているようなら要観察ですよ。
うんちの臭いはするが、悪臭ではない
うんこの臭いはするけど、ツンとしており思わず鼻をつまんでしまうようなにおいならNGです。腸内環境が悪化し、便秘気味になっている可能性があります。逆に、臭いはするけど、つまむほどではない場合は様子見でいいでしょう。
普段と違う血便は危険が潜んでいる!
ひとくちに血便といっても、出血している場所によって色や血液の混ざり方は異なります。
仮に元気だったとしても、どの部分から出血しているのかを知るためにしっかり観察することが大切です。
うんちが黒くなっている
胃・十二指腸などの上部消化管や小腸からの出血で、黒いタール状の便が出ることもあります。このような黒い血便を「メレナ」とよびます。
- 猫汎白血球減少症
- 小腸にできる腫瘍
- 胃の異常
うんちの表面に血がついている
うんちに血が混ざるというより、表面に血液が付着することもあります。この場合、排出口に近い大腸の後半部分や、肛門付近から出血していることが考えられます( ..)φメモメモ
- 便秘
- 腫瘍
- 腸閉塞
- ストレス
うんち(軟便)に血が混ざっている
何かしらの細菌に感染すると胃腸炎を発症し、悪臭のある軟便や下痢などの症状が出ます。
健康で元気なねこちゃんなら問題ないですが、子猫や老猫など免疫力が付いておらず、体力が低下しているねこちゃんは腸内細菌のバランスが崩れやすいため、菌が悪さをすることもあります( ;∀;)
- 細菌性腸炎
- ウイルス性腸炎
- 寄生虫性
- 植物性
- 炎症性腸疾患
血便が収まらない場合はフードを変えてみよう
血便が一度きりで、元気もあり体調を崩している様子がなければ、フードが原因の可能性があります。
次のコンテンツで血便を防ぐフードを紹介するので、なんとなく選んでいた飼い主さんは必見ですよ(^^)
血便を防ぐフード3選
うんちの状況に合わせて、おすすめのキャットフードを紹介します。
カナガンキャットフード(チキン)

【特徴】
- 添加物・グレインフリー(穀物不要)
- 動物性の肉材料を70%使用
- 穀物の代わりにサツマイモを使用
【備考】
小麦・トウモロコシ・大豆など安価な材料は、猫にとって消化しにくいものですが、カナガンキャットフードはグレインフリーなので、アレルギーが原因の血便にピッタリ(^^)/ねこちゃんの消化にも良いですよ◎
【こんなうんちに最適】
⇒うんちに血が混じる
アレルギーが原因で小腸から大腸にかけて出血し、うんちに血が混ざることがあります。今与えているキャットフードにトウモロコシ、小麦などの穀物が含まれている場合は、グレインフリーのキャットフードに切り替えましょう。
シンプリーキャットフード(サーモン)

【特徴】
- グレインフリー
- 魚の割合が73%
- 脂質の割合が20%増
【備考】
グレインフリーのキャットフードは、アレルギーが原因の血便を防ぐのに最適です。脂質の割合が多いので、普段便秘がちのねこちゃんの排泄を助けてくれますよ(^^)/
【こんなうんちに最適】
⇒うんちの表面に血がついている
うんちの表面に血がついている場合は、脂質多めのキャットフードがおすすめ。油分でうんちが出しやすくなるので、肛門付近が傷ついたり、痔になったりする心配がありません。
オリジンキャットフード

【特徴】
- グレインフリー
- 脂質が20%以上と高い
- 繊維質が3%以下と低い
【備考】
グレインフリーで脂質が高く、繊維質が3%以下なので血便に悩むねこちゃんにとても最適です。ただ、使用している肉や魚の種類が多いので、食物アレルギーが原因の血便には向かないかもしれません((+_+))
【こんなうんちに最適】
⇒黒っぽいうんち
過剰な繊維質によって食道から小腸にかけて傷がつき、うんちが黒っぽく(血便)なることがあります。この場合は繊維質の少ないキャットフードに変える必要があるでしょう。
食いつきが悪い時はトッピングしてみよう
グレインフリーのキャットフードも、ねこちゃんにとって口にあわない場合があります。また、グルメなねこちゃんだと味に飽きる可能性があるため、猫用のふりかけやパウダー(またたび等)を使って、食事の手助けをしましょう。
血便の原因が食物アレルギーの場合は、無添加のふりかけを選ぶのがベストですよ◎
フードでも改善しない場合は病院を受診しよう

フードを変えても血便が収まらない場合は、病気の可能性があります。
大事になる前に、はやめに病院を受診しましょう(^^)/まずは、受診する際にやっておきたいことを次のコンテンツで紹介します。
血便は捨てずにとっておく

血便が出たらなるべく早く採取することが大切です。ラップやアルミホイルに包んで、水分を保つ工夫も忘れず行なってください。
血便の状態を獣医師が確認することで、原因追及に役立ちます。
さらに、血便以外の症状がないかも必ずチェックしましょう。
- 元気がない
- ご飯を食べない
- 嘔吐している
写真をとっておく
血便を持って行くほかに、スマホカメラで写真を撮っておいてもいいでしょう。
ピントを合わせれば、血便の状態をくっきり撮影できます。
まとめ

【この記事のポイント】
- 血便の種類によって病気かどうかがわかる
- 血便を防ぐ・予防するにはグレインフリーのキャットフードがおすすめ
今回は猫の血便について解説しました。
普段出ることがない血便に焦る飼い主さんも沢山いるかと思いますが、原因を知ることができて安心した部分もあるでしょう。
とはいえ、血便が出るということはどこかで問題が発生しているということ。
こういった症状が病気に直結することもるので大事になる前に、フードを変えたり、病院を受診したりして対策をしましょう。
あなたのねこちゃんが健康で居続けることを祈っています(*^^*)
↓血便の猫へのフードおすすめランキング5選!【最新版】さらに詳しく知りたい方はこちらへどうぞ↓
