キャットフードをネットなどで調べているとよく見かけるの「4Dミート」という文字。
ミートだから「お肉」ていうのは分かるけど…危険なものなの?
という方、4Dミートの恐さを知っておかないと後々罪悪感と後悔を感じることになりますよ…。
この記事では、どれだけ4Dミートが猫ちゃんの健康を害するものなのかをとことん紹介していきます。
危険な4Dミートから愛猫を守るためにもしっかりと知識をつけていきましょう!
Contents
4Dミートの恐怖の「4D」の意味

4Dミートの「D」には英語表記の4つの頭文字「D」からとったものです。1つ1つの「D」の意味を紹介します。
DEAD 死骸の肉
dead … 死んだ、死んでいる、生命のない など
この言葉のどおりDEADは「死骸」という意味です。肉や皮を食肉にするために屠殺(お肉を取るために殺すこと)以外のなんらかの理由で死んでしまった家畜の肉をペットフードに使います。
DISEASED 病気だった肉
diseased … 病気にかかった、病的な
先ほどのDEAD(死骸)の中にも含まれますが、死んでしまった理由が「病気」の家畜の肉も混じっている可能性が考えられます。
牛の場合死亡感染リスクを考えBSE検査に回されますが、大量死した場合はわざわざ1頭づつ検査することをしないかもしれません。
DYING 死にかけた肉
dying … dieの現在分詞 dieの意味(死ぬ、消える、滅びる など)
死にかけている動物とは、ガンやその他の病を持っている可能性が非常に高いのです。
病気を持っているお肉はキャットフードに加工されても、菌が死滅するわけではなく、最悪の場合、猫ちゃんもその病気になる可能性もあります。
DISABLED 障害のある肉
disabled … disableの過去形。disableの意味(手足などをきかなくする、不具にする、できなくなる など)
知的あるいは身体的に障害があった家畜のことを指します。病原菌や内蔵に異常があるわけではありませんが、ペットフードに加工するのには問題がないため使用されます。
これが「4Dミート」の4つの「D」の意味なのです。なんだか重くて複雑な気持ちになりますね。肉がキャットフードを含めた、ペットフードとして混ぜられているのです。
人間からしたら、こんな肉を食べるなんてとてもじゃないけど考えられません。
しかし、これが自分たちのペットの現実です。
業者によって衛生面や処理面などの違いがでてくるとは思いますが、どんな家畜の肉を使われているか不明なのです。
また、4Dミートのお肉にはたくさんのホルモン物質が混ざっていることが多く、それらを口にした猫ちゃんにガンなどの病気になる確率が高くなります。
キャットフードに含まれる「4Dミート」の恐さとは?

4Dミートがもたらす悪影響や品質などについて、さらに深掘りしていきます。
4Dミートは最低ランクのお肉
お肉には最高級の霜降りから最低級の4Dミートまでランクづけがされています。
グレード | 説明 | |
1 プライム(Prime) | 最もグレードの高いお肉。霜降りやテンダーなど。 | |
2 チョイス(Choice) | Primeには劣るが、高級なお肉。 | |
3 グレードA(GradeA) | 標準的なグレード。一般的なお肉。 | |
4 コマーシャル(commercial) | ひき肉用のお肉。 | |
5 ユーティリティ(utilitity) | サンドイッチやホットドック用の加工されるお肉。 | |
6 細切れ(cuttings) | 缶詰などに加工され、人間が食べることのできる最低水準のお肉。 | |
7 その他に使用(other use) | 人間が食べることのできないグレードのお肉。 | |
8 グレードD(grade D) | 4Dミート |
ご覧のとおり4Dミートは最低グレードのお肉です。gradeDランクの手前のother useのグレードで、すでに人間が食べることのできないグレードとなっています。
4Dミートがペットフードになるまで
4Dミートがキャットフードになるまでの製造の流れを紹介します。
農林水産省のホームページから引用したものです。
ペットフードの原料となるお肉も「死亡家畜等(4Dミート)」から出荷されています。
ペットフードまでの工程の中にある「レンダリング施設」とは、売れなくなって回収した腐った肉、廃油・生ゴミ、車で惹かれた動物などをまとめて何百度の高温で処理され加工する場所です。日本国内だけでも140ヶ所以上あります。

どこで死んで、何で死んでしまったか分からない死骸、人間の食べないものまでもまとめて処理されているのは、本当に恐いですね。
4Dミートの危険性
4Dミートを愛猫にあげ続けていると、どのようなことが猫ちゃんの体に起こってしまうのでしょうか?このような可能性があげられます。
- 下痢や嘔吐を繰り返す
- アレルギー体質になる
- 栄養失調で痩せる
- 毛並みが悪くなり、脱毛する
- 口臭・体臭がひどくなる
- 尿路結石・腎臓病・糖尿病、高血圧、心臓病、ガンなどの生活習慣病の重病にかかる
4Dミートは死骸や病気の肉を使っているので、新鮮な肉に比べ栄養はもちろん少なくなります。
そのため「痩せる」「毛並みが悪化」などの症状が出て栄養失調になります。
その他、新鮮ではない肉の成分が血液を介して全身に巡って、体臭や口臭へと変わってしまい強烈な匂いを放ちます。

4Dミートに関してさらに恐いのが…4Dミートを使用しているキャットフード=腐りやすいキャットフードという点です。
キャットフードを腐らせないためにすることが…
この人工添加物により猫が【がん】や【心臓病】などの大きな病気にかかってしまう可能性が考えられます。
実はそこが4Dミートが使用されているうえで最も恐いことなのかもしれません。
しかし、なぜこんな危険と言われる4Dミートが使用されるのでしょうか?
危険な4Dミートを使う理由
危険な4Dミートを使用する理由はとてもシンプルです。
その理由とは…「生産コストを抑えながらも大量生産ができる」
変に納得できます。
「量が多くて安い。」これだけで購入する消費者はたくさんいます。
ニーズも多いため、4Dミートのような粗悪な肉が使われているペットフードはずっと存在し続け、市場に出回っているのです。

自身の猫のことを想うのなら、飼い主さん自身が知識をつけて愛猫を守りましょう!
愛猫を守るためにも4Dミートの知識をもう少し身につけていきましょう。
これはもしや4Dミート!?こんなワードも危険!

実は厄介なのはキャットフードの原材料に4Dミートと表示する義務がないことです。4Dミートが使用されている可能性が高いキーワードと、入っているだろうと思われる内容物を紹介します。
肉副産物(ミートミール・ミート&ボーンミール)
動物の血液や毛・ひづめ・角・胃などの内容物。うんちなどの排泄物を取り除いた組織から脂肪分を取り除いて(レンダリング)できる原材料。どの部位でもよいので「かさまし」のために混ぜてあります。
家禽(かきん)副産物
家禽とは鶏・七面鳥・うずら・鴨・アヒル・ガチョウなどの鳥類を指します。肉・骨や皮ならまだマシですが、肉副産物同様、羽・足・頭・くちばしなどの部分が含まれている場合があります。
動物性油脂
牛や豚・鶏などが解体される際に出る残存物を処理し、油脂分に加工して作られるのが動物性油脂です。キャットフードメーカーはおもにレンダリング業者から購入しています。レンダリング施設産なので品質に関しては言うまでもありません。さらに、劣化しやすいためそれを防ぐため、共に、防腐剤が使われます。
新鮮であれば!大丈夫なのかもしれませんが、くちばし…羽…どう考えても食べるものではありません。
野生の猫でも吐き出すくらいです。

こんなめちゃくちゃで危険なものをどうしたら選ばずに済むのでしょうか?
キャットフードの原材料などを見て4Dミートや副産物を避けるための見極め方を紹介します。
キャットフードに含まれる4Dミートの見極め方

4Dミートを使ったキャットフードを選ばないためには、飼い主さんが原材料などを確認して見極める必要があります。「これは避けるべき!!」といったポイントを紹介します。愛猫のためにも覚えてください。
POINT① はっきりと分からない表記
原材料に、何の肉を使っているか分からない、何だこれ?と思うものは全てアウトです。
- 肉骨粉
- 肉副産物・家禽副産物
- 動物性油脂
- 〇〇ミール(ミート)
家禽ミール、ミートミール、フィッシュミール、チキンミールetc - 〇〇パウダー
チキンパウダー、ビーフパウダー、ポークパウダーetc - 〇〇エキス
フィッシュエキス、チキンエキス etc - 〇〇オイル
チキンオイル、ポークオイル、ビーフオイルetc - 〇〇類
肉類(チキンミール…チキンエキス等)etc
どう見ても「あ~あれね!」となりません。
部位ははっきりと書いていないし、パウダー、エキス、~等って何!?ってなりますよね。
表現が曖昧すぎて何を使っているのか不明瞭です。4Dミートが使用されている可能性が大いに感じられます。
POINT② とにかく値段が安いもの
1kgあたり500円以下で販売されているものから、1kg2,000円程度のものが販売されています。それぞれの特徴を見てみましょう。
値段別の特徴
●1kg2,500円のキャットフードの特徴
値段が高いからといって必ず安全とは言えませんが、値段が高い分原材料にこだわっていることが分かります。
価格の安いキャットフードは生産コストを抑えるために低品質な肉や、穀物類でかさ増しするので販売価格も安くできるのです。

4Dミートを避けるためにも【値段】も1つの見極めポイントして、「安い」と感じたら原材料をしっかりとチェックしてください。
独自調査!危険な可能性がある有名なフードはコレ…。
独自であまりおすすめのできない怪しいキャットフードを少し紹介します。
Kal Kan(カルカン) 1.6kg 498円

穀類(とうもろこし、小麦等)、肉類(チキンミール、チキンエキス等)、大豆、家禽類、植物性タンパク、油脂類(パーム油、大豆油等)、魚介類(フィッシュエキス等)、野菜類(ほうれん草、にんじん等)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、E、コリン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸)、ミネラル類(亜鉛、カリウム、カルシウム、クロライド、セレン、鉄、銅、ナトリウム、マンガン、ヨウ素、リン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、酸化防止剤(クエン酸、BHA、BHT)、着色料(赤102、青2、黄4、黄5)
4Dミート!?怪しい原材料
人工添加物
ユニ・チャームペット ねこ元気 1kg 389円

穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス等)、豆類(脱脂大豆)、魚介類(フィッシュミール、フィッシュエキス、マグロエキス、カツオエキス、白身魚ミール等)、動物性油脂、ビール酵母、酵母エキス、ミネラル類(カルシウム、塩素、コバルト、銅、鉄、ヨウ素、カリウム、マンガン、ナトリウム、リン、亜鉛)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D、E、K、コリン、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)、着色料(二酸化チタン、赤色40号、赤色102号、赤色106号、黄色4号、黄色5号)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ハーブエキス)
4Dミート!?怪しい原材料
人工添加物
ネスレ MonPetit(モンプチ)ドライ 600g 498円

穀類(米、コーングルテン、とうもろこし等)、肉類(家禽ミール、チキン、ターキー等)、動物性油脂、豆類(大豆ミール)、たんぱく加水分解物、魚介類(フィッシュパウダー(かつお、小魚))、酵母、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、D、E、K、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン)、アミノ酸類(タウリン)、着色料(食用赤色40号、食用青色2号、食用黄色4号、酸化チタン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール)
4Dミート!?怪しい原材料
肉類(家禽ミール、チキン、ターキー等)、動物性油脂
人工添加物
着色料(食用赤色40号、食用青色2号、食用黄色4号、酸化チタン)
モンプチも他2商品と同じく、猫ちゃんの健康を害するものがたくさん入っているので、お金を稼ぐために作られた商品であることがわかりますね(>人<;)
どの製品も有名で愛されている製品ですね。CMもカワイイものも多いのでとても残念です。
絶対に危険とも言い切れないので、一度会社の方に問い合わせてみて追求してみても良いかもしれません。
これで安心!愛猫も喜ぶ安全なキャットフードの選び方

危険なキャットフードは分かったけど、じゃあどの商品選べばいいの!?ってなってしまいますよね。4Dミートのような粗悪な原材料が使われていない「基準」をクリアしたものものを選ぶと安心です♪
AFFCO・FEDIAFのものを選ぶ
AFFCO(米国飼料検査官協会)は、アメリカ西部オレゴン州に本部を置くアメリカの政府機関。
地域は違えど、どちらも動物愛の強い地域です。日本より遥かにペット先進国です。
この機関が定めているペットフードの「栄養」「健康」「幸福」「安全」「品質」などを含めた厳格な基準・ラベル表示規定をクリアした工場で製造されているペットフードです。
ヒューマングレードなら安心
ヒューマングレードとは、人間が食べても大丈夫な品質ということです。お肉グレード3を使っているものが多くあります。
さらに、ヒューマングレードのフードは原材料を特に気をつけておりオーガニック食材を使っていたり、原産国、製造工場にもこだわりがあり、隠すことをしませんし、曖昧な表記をしません。

この2つを選べば4Dミートを選ぶのを避けることができます。実際にヒューマングレードのキャットフードを紹介するので「原材料」も一緒に見てみましょう。
これを選べば間違えなし!ヒューマングレードのおすすめキャットフード 3選
おすすめのヒューマングレードのキャットフードをタイプ別で3つ紹介します。
●CANAGAN(カナガン)●

カナガンの原材料
乾燥チキン35.5%、骨抜きチキン生肉25%、サツマイモ、ジャガイモ、鶏脂4.2%、乾燥全卵4%、チキングレイビー2.3%、サーモンオイル1.2%、ミネラル類(硫酸亜鉛一水和物、硫酸第一鉄水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、アルファルファ、クランベリー、タウリン、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニスの実、コロハ
カナガンの安心・安全ポイント
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引用:CNAGAN公式サイトより
●レガリエ(Regalie)●

レガリエの原材料
生肉(鶏肉(日本)、牛肉(オーストラリアまたはアメリカ)、金沢港の旬の魚(日本)、豚レバー(日本))、イモ類(ジャガイモ(アメリカ)、サツマイモ(日本))、ヤシ粉末(フィリピン)、ひよこ豆(アメリカ)、カツオとマグロの魚粉(日本)、豚油かす(日本)アルファルファ(アメリカ)、ひまわりの油(日本)、ごま油(日本)、リンゴ(日本)、トマト(日本)、鶏油(日本)、マグロオイル(日本)、乳清(日本)、脱脂粉乳(日本)、カルシウム粉末(日本)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン、リジン)、クランベリー(アメリカ)、海草(ノルウェー)、フラクトオリゴ糖(日本)、乳酸菌(日本)ビタミン類(B1、B2、パントテン酸、B6、B12、ナイアシン、葉酸、E、K)、ミネラル類(亜鉛、銅)
レガリエの安心・安全ポイント
引用:Regalie公式サイトより
獣医師さんと共同開発した国産無添加のヒューマングレードのキャットフードです。
農林水産省消費安全技術センター(FSMIC)の厳しい基準をクリアした工場で製造されています。
国産のペットフードの質が悪いと叩かれる中、外国産にも劣らない品質を保った日本の本気を魅せたメイド・イン・ジャパンフードです。
●シンプリー(Simply)●

骨抜き生サーモン(31%)、サツマイモ、乾燥ニシン(12%)、乾燥サーモン(11%)、ジャガイモ、サーモンオイル(8.1%)、乾燥白身魚(6.5%)、生マス(4.65%)、サーモンスープ(2.3%)、ミネラル類(硫酸亜鉛一水和物、硫酸第一鉄水和物、硫酸マンガン一水和物、硫酸銅(II)五水和物、亜セレン酸ナトリウム)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE)、アルファルファ、クランベリー、タウリン、マンナンオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、海藻、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、アニスの実、コロハ
シンプリーの安心・安全ポイント
この紹介した3つのキャットフードのように、
ミート・ミール etc
⇩
鶏肉・牛肉・豚 etc
フィッシュミール・フィッシュパウダー etc
⇩
サーモン・タイ・ニシン etc
ヒューマングレードのキャットフードは、何の種類の肉・魚が含まれているか、生・乾燥などはっきりと表記されています。それは、
誰が聞いても危険と感じるような原材料が使っていない証拠です。
さらに、原産国や割合まで表記されているので安心して食べさせてあげることができますね(^^)
もし、選ぶのに迷ったら「ヒューマングレード」「AFFCO・FEDIAF」などのを満たしているものを選んでください。
4Dミートを選ばないためには原材料を必ずチェック!
4Dミートといった粗悪な質のキャットフードを選ばないようにするためには、「原材料」を必ずチェックすることが大きなポイントです。
- 4Dミートは最低級グレードの粗悪な肉のこと
- 4Dミートをあげ続けると猫の健康面に悪影響を及ぼす
- 4Dミートは生産コスト削減のために使用される
- 原材料が曖昧な表記は4Dミート使用の可能性が高い
- やたら安いフードは4Dミート使用の可能性が高い
- ヒューマングレードのフードなら安心してあげられる
お財布に優しい低価格で粗悪なものをあげ続けて可愛がるのと、高価格で高品質なものをあげて可愛がる…。
どちらが正しいと思いますか?前者は、偽の愛情に感じます。
4Dミートが使用されていても、人間の化学の力でいくらでもおいしいものに変えることができてしまいます。

それを食べさせないように守るのは家族である、飼い主さんの役割です。
これからも健康で元気な愛猫でいてもらうためにも、しっかりとチェックして愛猫と幸せな生活を送ってください(^^)
